その度にポッ…ポッ…ポッ…っと
暗闇に表情が見える。
何かを待つような顔とそのリズムで
カウントダウンされている事に気が付いた
「私の番だな」
「なっ… に が?」
「きみの顔は正しいか?」
すると「カシャン カチャン」と自分の腹の底から聞こえてくる
テトリスのパーツが重なり合う時の音によく似ている。
「うぉっ!?何なんだよ!おい!何したんだよ!!」
男へ叫ぶ
が、声になっていない
いや違う。
広がる暗闇に音が驚くべき軽やかさで吸い込まれているのだ。
驚き息ごと声を止めた。
同時に腹の不快な音も止まった。
「ぐふぅ…」
息を吐くと無意識に言葉が漏れ続く
「かつて頭が良いことを額が秀でるという言い方をしたが、
額が秀でる、つまり顔面角が大きいと[正しい]顔
そうでない小さな顔面角は即ち誤れる顔貌だ」
この言葉が誰のものかは、わからない。
今、自分の体から発声された事は確かだ。
「どぉうあっ!?」
男が俺のすぐ横にきている
煙草を床でもみ消すと一瞬
存在が感じられなくなったがすぐに喋り始めた
「骨相学かぁ・・・・次にいくぞ!
ルールはわかっただろ!」
視覚的には見えないが、俺には男の笑顔が見えた
次か…俺の番なのか…
これまた素晴らしい原稿ですな。
会話に執着する折腹肋骨先生らしいです。
少しサイコな感じもグーですな!
さてさて、つぎはどう進むのですかな!?